当院では、患者さんの尊厳と権利を尊重し、安全で安心できる医療・看護を提供するため、身体的拘束を行わないことを基本方針とし、身体的拘束の最小化に取り組んでいます。身体的拘束は、患者さんの身体的・精神的苦痛を伴い、生活の質の低下につながる可能性があります。そのため当院では、見守りの強化、環境整備、ケア方法の工夫、患者見守り支援機器(センサー類)の活用など、身体的拘束を行わないための取り組みを積極的に行っています。しかしながら、患者さんご本人や他の患者さんの生命・身体の安全を守るため、やむを得ず身体的拘束が必要となる場合があります。その場合には、以下の要件をすべて満たす場合に限り、必要最小限の範囲で実施します。
身体的拘束を実施する場合の要件(身体拘束の三要件)
- 切迫性
患者さんまたは他の患者さんの生命・身体に危険が及ぶ可能性が高い場合
- 非代替性
身体拘束以外に安全を確保する方法がない場合
- 一時性
身体拘束は必要最小限の時間に限って実施する場合
身体的拘束を実施する場合は、医師を含む医療ケアチームで必要性を慎重に検討し、患者さん・ご家族へ十分な説明を行い、同意を得たうえで実施します。また、実施中は患者さんの状態を継続的に観察し、定期的に必要性を評価しながら身体的拘束の早期解除に努めます。
当院の身体的拘束最小化への取り組み
当院では身体的拘束を最小限とするため、以下の体制を整えています。
- 倫理委員会の下部組織として身体的拘束最小化部会を設置
- 身体的拘束の実施状況の把握および定期的な評価
- 身体的拘束最小化に関する職員研修の実施
- 多職種によるカンファレンスの実施
- 転倒転落予防や患者見守り支援機器(センサー類)の活用など代替ケアの推進
今後も当院は、患者さんの尊厳を守りながら安全な療養環境を提供できるよう、身体的拘束最小化の取り組みを継続してまいります。
2026年6月1日
白岡中央総合病院
院長 橋本 視法
看護部長 高崎 貴子